柳田國男 石井徹
言わずと知れた民俗学の大著。
本文が難解な擬古文で、岩波の文庫本で読もうとして挫折したことがあるんだけど、今回判の大きい全訳本が出たということで速攻で借りてきた。
前書きから宇治拾遺物語に言及していて、20世紀の本ながら中世物語集を強く意識しているのが伺える。
訳者前書きでは柳田は古典入りを最初から狙っていたんじゃないかと言うが、まさにその通りだと思う。
内容もこれまた平安時代の物語集か!みたいなノリ。本編が面白いというよりは、オマケ的についてくる「しし踊り」の歌詞に面白みを感じる。youtubeで鹿踊りの動画を見ながら歌詞を読んでいると、不思議とインスピレーションが沸き起こってくる。
実は民俗学と古典の期末レポートのおいしい餌も見つかるんじゃないかという下心もあったんですが、そっちの方面ではあまり期待できない感じでした。使えそうなのは馬と娘の婚姻譚くらいかなぁ。
おすすめ度:☆☆☆☆