今日の岡真理先生の講義が面白かったんで、いくらか調べたり映画会に特攻したりしてきました。
【読了】Q&A死刑問題の基礎知識 /著:菊田幸一
【鑑賞】少年死刑囚(映画、1955)
【講演】池田浩士氏「少年死刑囚のその後 と 私たちの今後」
下2つは京都シネマで4/13に行われたイベントです。
◯結果
まとめれば、「無関心な大衆が死刑に安易に賛成しているが、学問的理性的に思考すれば、死刑は当然廃止されるべきである」といった論調が中心的に見られる。
存置の理由1):被害者感情・罪の償いをどうするのか
→そのような感情は人間として当然であるが、近代以前の仇討ちの時代が終わった以上、近代法理に基づき判決を下すべきである。その法では、死刑は基本的に否定されている(人権宣言など)。(?)
→犯罪者を処刑しても被害者感情が癒されるわけではない。
存置の理由2)威嚇効果がある
→その威嚇効果は有意でないとする統計のほうが多い(?)。
また冤罪によって無実の人を殺してしまう可能性がある(免田事件など)。
実際に法整備をするとすると、80%超の国民が死刑存置に反対である点が問題となるので、代替案として「終身刑」を採用することで妥協するのが現実的な路線か?
→池田氏は講演で、これは大変に残酷で無意味な刑罰だと批判した。
→→刑務所内での労働対価を被害者賠償にあてるという案が掲載されていた。これは結構良い制度だと思った。
◯疑問
・実際の運営問題
終身刑を代わりに導入するのはいいが、その運営費は当然税金になるに違いない。
むろん法的な正しさがその時の政府の財政状況に左右されてはいけないので、死刑廃止の路線を定める上では問題にはならない。
しかし実際に法制度として整備する段階になって、改革に対して世論の反感が高まる要因の一つになることは間違いない。
・存置賛成側の具体的な主張が見当たらない
現実の制度を批判するために物が書かれるわけで、体制を擁護するような文章が少ないのは当然だが、この手の本や論調を聞いていると、死刑は有り得ない野蛮な制度でそれに賛成するのは愚かな大衆だと言わんばかりの印象を受ける。あまりに一方的すぎる。なので今現在俺自身が死刑廃止賛成を唱えはしない。