西尾維新
化物語シリーズが苦手だったけれど、こちらはだいぶ違和感なく読めた。僕様ちゃんかわいいよ僕様ちゃん。
ただ、登場人物の多さと入れ替わりが複雑で理解が追いつかず、ミステリ的なカタルシスはあんまり感じられなかったのが残念。ミステリ慣れしてればそうでもないのかしら。
☆☆☆☆
九丘望
さすがに電撃大賞だけあって安定感のある面白さだった。
描写をがちがちに固めた文体が個人的な好みとは少し外れていたけれど、最後のバトルのくだりはすごくカッコイイ。次巻も買おう。
☆☆☆☆
桜庭一樹
ハヤカワから出ていた気がしたが別にSFとかそういうのではなく、通常運行の少女もの。
「少女」というワードを語らせたら、ほんとこの人の右に出る作家はいないんじゃないかというくらい濃密。
中世ドイツのゴシック・メルヘン少女、近未来シンガポールの二次元美少女、現代のスイーツ()な日本女子高生まで、圧倒的な器用さでさっぱりかっちり文体を使い分けて世界観を構築する手腕には脱帽。あの女子高生のまだるっこい、言語化能力に不足している感じの文体を狙ってやっているとかね。
個人的に一番面白かったのはシンガポールの第二編で、二次元美少女は男たちを精神的に去勢してしまったというネタの取り扱いもさることながら、ちょろっとゴシックな雰囲気とゴスロリの女の子を出してくるのがニクい。
SF成分は物語全体に刺し貫く構造にするためのギミックという感じがしていて、時間SFの設定的なおもしろみというよりは、桜庭一樹の少女語りを楽しむ本という感じ。
☆☆☆☆☆
村上春樹
まだ全然お話が進んでいないので何とも言えないが、面白そうな予感が漂っている。
それにしても、春樹文体の魔力恐るべし。スパゲティゆでてるだけでめちゃめちゃのめり込めてしまうって、本当にこいつは何者だ。
☆☆☆☆
冲方丁
/や+や=から脳内麻薬がどばどば出てくる恐るべき書物。
サバサバサッパリした近未来世界観とあの独特の文体の絡み合いにシビれる……!
☆☆☆☆