剣客商売1 剣客商売
著:池波正太郎
田沼時代を舞台に、食えない老人剣士秋山小兵衛とその息子大治郎たちの活躍を描いた時代小説。
池波の代表作。
時代的江戸時代が楽しめる一冊。
時代物らしい世界観をよく描いている……というか、池波正太郎的な江戸時代がそのままイコールで私たちの江戸時代っぽいもののイメージになっているのか。
小兵衛の飄々としたキャラクター像がかっこいい。60過ぎなのに色好み、剣が絡むと無双、時にはブラックな一面を見せ、息子には剣の先達者として厳しく当たりつつもやっぱり心配してオロオロするお茶目な老人です。
簡潔だけど動きの分かりやすいバトル描写も結構気に入った。
文をぶつ切りにしないで動作を1行で済ませてしまうので、最近のバトルものに慣れているとあっさりすぎて拍子抜けするかもしれませんが。
メタ的には、キャラクター小説の走りなのがよく分かって興味深いかも?
小兵衛、大治郎、三冬といったキャラクターの自立性はちょっと珍しいものがあった。
>ツッコミどころ
「なんだ。女の三冬どのに打ち叩かれ、よだれ(・・・)をたらして喜んでいる様は、見ておれぬ」
おすすめ度:☆☆☆☆