飛浩隆 ハヤカワJA
繊細な描写の裏に潜む、退廃的エログロが心を揺さぶる一冊。数値海岸の静かな夜の海辺のシーンでは、一文一文の美しさが印象に残る。展開的な盛り上がりどころも完璧に掴んでいて、蜘蛛たちとの戦いの緊迫感もさることながら、ジュールがシチューから兎を取り上げるシーンの最大瞬間風速が大きくて鳥肌が立った。
蜘蛛たちの正体とか、夢幻アセンブラとか、数値海岸の真相とか、《天使》なる存在だとか、まだまだ設定的な謎も解き明かされていない。ジュールが歩むこれからの道先が気にかかる。
日本SFらしくリーダビリティも高いので、あらゆる層にお勧め。ランキングとなると、虐殺器官やハーモニー並に人気が高いのも頷ける傑作。
☆☆☆☆☆
監督:デヴィット・O・ラッセル
主演:ジョージ・クルーニー
「俺たちはアメリカの威光で戦うんだ」の通り、アクションシーン(not戦闘)の迫力と緊迫感に息が詰まる。ジョージ・クルーニーとクリフ・カーティスの二人の演技が冴えていて目が離せない。
描かれるイラク人たちが一人一人真に迫った人間らしい人々なのが、ハリウッド映画とは思えぬ繊細な表現を可能にしている。イラク戦争前に発禁になったのも頷ける出来。
☆☆☆☆☆
広沢サカキ 電撃文庫
広沢サカキ×CUTEGコンビ再び。
特に感想が出てこない……。
相変わらずCUTEG絵は目の保養向き。アイドライジングでは見られないお色気挿絵が見所かな?
アイドラの方の続刊を待ってます。
☆☆
佐伯啓思 PHP
☆☆☆
小説じゃあるまいし、「国富論」はこういう読み方があるよね☆っていう論法ってどうなのかしら。