著:シェリー・ワリア 訳:永井大輔
ポストモダン系の歴史観というのがTwitterで話題に上がったので復習用に借りてきた。サイードの「オリエンタリズム」概念と歴史記述の関係について概略した本で、正統派なポストモダン的歴史観を確認したい人にお勧め。
特筆すべきは訳の滑らかさで、日本語としてすらすら理解できる文章になっているのがとてもいい。
編集:大森望
執筆:浅暮三文、東浩紀、円城塔、小川一水、瀬名秀明、谷甲州、とり・みき、長谷敏司、森岡浩之
豪華執筆陣なNOVA3。個人的には、特に短編が少ないせんせのところを大文字にしたいところではあります。
◯東山家の人々 /長谷敏司
思考の枠組み「ミーム」に支配される人々を描いた短編。
確かにせんせ節の文章だけで信者としては面白いが、単品で面白いかと言われるとそうではないような。
むしろ、BEATLESSに登場する企業「ミームフレーム」のありようを考えるために読んだほうがいいかも。ミームを捨てきれないリョウとミームフレームの人々と東山家の人々は相似の関係にある。
監督:黒沢清
主演:中谷美紀、豊川悦司
PCの前に集まって深夜3時に鑑賞会をすることにw
黒沢清ホラー作品に初入門。いつぞやのまどマギ論の「CURE」や「回路」の人。
著:長谷敏司
角川スニーカー文庫
長谷せんせのデビュー作。
角川スニーカー金賞の受賞作品で、この後突っ走っていくことになるせんせのアレな側面をほんの僅か(わりと?)匂わせつつ、物寂しく静かに終わるお話。
全体的に描写がきれいで、人が無数に死ぬ話のくせに生臭さが全然感じられない。円環少女のドロドロ感のほうが地で、これは意識的にセーブして書かれた作品かもしれない。
全体的に淡白でちょっと切ないSFライトノベルといった作品だ。
おすすめ度:☆☆☆☆